My E-Prime Memo

E-Primeのトリガー問題・パラレルポート問題について

<わかって来たこと>

Serial Portは、USB−RS232C変換コネクターで対応可能

・パラレルポートは、どれほどUSB−パラレルポート変換機(例えばコンテックの製品)を用いてもE-Primeから信号を取り出せない。ポートアドレスが取得できない。

これまでE-Primeのトリガーは、非常に古いPCを利用してパラレルポート(プリンターポート)から信号を取り出してきたが、このPCが壊れた瞬間、パラレルポートを持ったPCがないので、実験がすべて止まってしまうという恐怖に日々悩まされている(いた)。


<対応方法>

(1)Chronosを買う

利点:Chronosは、USBを利用してトリガー入出力を操作できる装置。

欠点:価格が17万円近くする。しかも、半導体不足で納品未定(2021年度)。さらに結局、デジタル出力の部分のコネクタ(例:BNCとの接合)は自作しないといけないかも。

 要は、特殊なPCを作ってトリガーをやりとりしているようなもの。それならPCを買った方がよいのでは?


(2)「2003年から変わらないケースサイズで使い続けられる安心と拡張性をご提供 EPSON AT99-2」を買う

 さすがはEPSON。工場用にまだパラレルポートのついたPCを販売している。これを教えてくれたのは以前北大から来て研究員をやってもらったT君。それ以降、実験用にはこのマシンを使っている。


<余談>

 そう言えば、自分でゼロから実験室を作ったとき、唯一持っていたものは恩師(今は甲子園大学の学長になられた)が記念に持たせてくれたEPSONのラップトップだった。しかも、当時としてはラップトップなのにボードが2枚もさせるというすぐれもの。これに、A/D変換ボードを刺して、自作のA/D変換プログラムを動かしたのが懐かしい。EPSON様万歳!EPSON様は実験系肉体労働者にとって神様です。


利点:すでに実験系(トリガー入出力などのBOXなどもある)ができている場合には、マシンを入れ替えるだけでOK.

欠点:デスクトップなので場所をとる。キーボードが昔のPCのように厚いしでかい(工場でグローブをはめても使えるようにしてあるのかもしれない)。実験系ができていない場合、プリンタポートから先のケーブル(DosV用プリンタケーブル)、入出力BOXを準備しなければならない。プリンターケーブルはまだ若干市場にある感じだが、市場から消えるのは時間の問題か(予備に2つ購入した)。


<プリンタポートからの入出力Boxの自作について>

・最近、2つの実験室の立ち上げを手伝うことになり(2つの実験室ともにAT99を買ってもらいました:Epson様に恩返し)、E-PrimeのトリガーをPCから出すための入出力Boxを研究室のポスドク研究員様に作ってもらった(以前は私の研究室で脳波研究をするときはBox作りから体験するのが掟だった:笑)。時間と費用(部品・工具・配線を調べる手間)を正確に記録・計算しながら作ってもらったところ、1個つくるのに6万円かかった。業者に頼むと10万円以上するので安いもの。博士研究員様に泥臭い仕事をさせて大変申し訳ありませんでした。

Box工作のためのマニアメモ

・コネクタのアンフェノール36ピンの入手がほとんど不可能になってきた。

・アンフェノール36ピンが手に入るなら最初からリボンケーブルが圧着されているものを購入した方がよい(以前は秋葉原に行って、コネクタとケーブルを買って、オジさんに「圧着して下さい」というとその場で圧着してくれたが、それが可能かは不明。コロナで秋葉に行く勇気が無かった)。

・博士研究員様に「もし次お願いするときに、6万円で作ってもらえますか?」と聞いたら、「時間があるときならば」との事でした(必要な方、頼んでみます?)。

・とりあえずアンフェノール36ピンを予備として確保した。


感想:パラレルポートは、E-Primeで実験する人にとってすごく重要なポートです。